営業割数ってなんだ!? 割数と出玉率の違い【パチンコ・パチスロ用語】

パチスロ動画とかみてると営業割数が10割きっていてガセイベントだったとか言っている人が時々います。パチンコ店の役職者も営業割数を最重要と考えている人がけっこう多いです。

聞いたことはあるけど営業割数って一体なんなの?

営業割数と出玉率って同じ?

こんな風に思っている方も多いようなので今回は少し専門的な内容になってしまいますが営業割数について記事にしてみました。

パチンコ業界に興味を持ってる方や業界歴が浅い人くらいにしか需要ないと思いますが^^;

 

営業割数ってなんだ!? 割数と出玉率の違い

営業割数とは?

営業割数とは売り上げに対してどの位の玉(景品)を出したのかを表す数値のことです。

営業割数の計算式をみてみましょう。

 

公式:営業割数=(売上玉-(アウト-セーフ))÷(売上玉)×10

 

詳しく解説していきます。

売上玉
売上を玉貸価で割ったもの。例えば4円パチンコで売上が10,000円であれば10,000円÷4円=2,500玉が売上玉となる。

アウト
打ち込んだ玉数のこと。

セーフ
払い出された玉数のこと。

 

 

アウト40,000個でセーフ45,000個だった場合、差玉は5,000個となる。投資が40,000円だとすると4円パチンコで10,000玉なのでジェットカウンターに流した玉数は15,000玉となる。

これが公式の(売上玉-(アウト-セーフ))部分だ。

景品玉ともいう。

この例で営業割数を計算するとジェットカウンターに流した玉が15,000玉で売上玉が10,000玉なので15,000÷10,000×10=15割(150%)となる。

売上玉ときくとパチンコのことを表す用語みたいだがスロットも同じ要領で計算をする。ちなみにスロットも同じく売上玉という用語を使う。売上枚とかいう用語は聞いたことがない。

 

出玉率とは?

出玉率とは打ち込んだ玉に対して払い出された玉の割合のことです。

機械割とかPAYOUTともいいます。

 

公式:出玉率=セーフ-アウト×100

 

さっきの例で説明をするとアウトが打ち込んだ玉でセーフが払い出された玉なので45,000個÷40,000個×100=112.5%です。割表記に直すと11.25割ですね。

このように割数だと15割ですが出玉率だと11.25割と全く違った数値になります。

先ほどの例を少し変えてみます。

 

アウト20,000個でセーフ25,000個だった場合、差玉は5,000個となる。投資が40,000円だとすると4円パチンコで10,000玉なのでジェットカウンターに流した玉数は15,000玉となる。

アウトとセーフを20,000個ずつ減らしました。差玉と投資金額は同じです。

この場合の割数は15,000÷10,000×10=15割と変わりません。アウトとセーフの数値が変わっても差玉が同じなので変化はないのです。

一方、出玉率ですが25,000÷20,000×100=125%と大きく変わりました。

このように営業割数と出玉率は全く違う数値となります。

 

ちなみに営業割数には機械割数と景品割数というものがあります。

機械割数は今計算したように機械台のデータから算出した数値です。景品割数というのは実際に交換した景品から算出する数値です。景品金額÷売上金額で計算できます。営業中に関しては流しても毎回すぐ交換されるわけではないので景品割数は閉店するまであてにならない数値となります。機械割数というと機械割ということで出玉率と混合しやすいのでご注意ください。

 

来店イベントなどでよく聞く分岐営業って何?

営業割数が10割を超えていればホールは赤字なのか?

答えはNOです。

黒字か赤字かの損益分岐割数はホールの交換率によって変わってきます。

損益分岐割数は4円パチンコであれば100円あたりの交換個数÷25個×10で導き出すことができます。

 

  • パチンコ
    • 25個交換=10.0割(等価)
    • 28個交換=11.2割(3.57円)
    • 30個交換=12.0割(3.33円)
    • 33個交換=13.2割(3円)
    • 35個交換=14.0割(2.86円)
    • 40個交換=16.0割(2.5円)

     

昔は2.5円交換とかけっこう普通にありましたけど最近は中々見かけないかと思います^^;2.5円交換だと16割でトントンの営業なので相当出すことができます。逆に等価のお店で16割の営業なんてやっちゃったらもう大変w

 

  • スロット
    • 5.0枚交換=10.0割(等価)
    • 5.6枚交換=11.2割
    • 6.0枚交換=12.0割
    • 6.7枚交換=13.2割
    • 7.0枚交換=14.0割
    • 8.0枚交換=16.0割

     

スロットも6枚交換以下の交換率なんて今はほぼないでしょう。昔は7枚交換はよくありましたけど今の台のスペックだと間違いなく流行りませんねw

 

このように交換率によって損益分岐割数は大きく変わってきます。

等価のお店が11割の営業をしたら頑張ったと言えますが6枚交換のお店が11割の営業をしたら普通に利益出ちゃってますからねw

イベントの信頼度を図るモノサシとして営業割数が使われることがよくありますが何割だから出してるという判断はできません。交換率を加味したうえで判断していきましょう。

 

今回は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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