【パチンコ店の真実】玉やメダルを出して集客するのは効率が悪い話

よくあそこの店は出さないからダメとか出さない店は潰れるみたいな話聞きませんか?

出ないパチンコやスロットなんて面白くないですもんね。そりゃ出る店に行きますよ。

でも実は出玉だけで集客するのって相当、効率悪いんですよね。今回はそんな理由を説明していきます。

 

玉やメダルを出して集客するのは効率が悪い話

 

パチンコ店の経費について以前記事にしました。

関連記事:【パチンコ屋の経費】スロットで設定が使えない理由

こちらを見ていただければわかる通りパチンコ屋さんを経営していくのはかなりの費用がかかります。費用がかかる上に利益も出さなくてはいけないので店側と客側で、店が勝つのは当たり前です。ただ、あまりにも抜き過ぎちゃうとお客さんは嫌気がさして他のお店にいっちゃいますよね?

なので玉やメダルをたくさん出せばお客さんが来ると考えている方も多いと思うんですが

 

結論を申し上げますと

玉やメダルを出して集客するのは効率が悪いです。

理由を説明します。

 

①出玉の集客は伝わりづらい。

出玉を魅せることで出ているお店という印象をつけるというのは最も一般的な集客方法です。

各台計数機がメインになりつつある今あえて4円パチンコだけドル箱にしたり海物語や北斗無双だけドル箱にしたりしている店舗も少なくありません。

土日とかでお客さんはいっぱいいると通路が通れなくなるくらいドル箱が積みあがられていたりしますよね。

でも実際の所、出ている=お客さんの勝ちとはならないですよね。お客さんがいくらお金を使って出ているのかわからないので。

 

出玉=売上玉±差玉

 

スロットで例を出してみてみましょう。

繁盛店A店の場合

A店は立地がよく設備も最新の人気店。

平均の台の売上は50,000円。差玉が-300枚(店の勝ち)でした。

この時、出玉は2,500枚-300枚=2,200枚です。

 

過疎店B店の場合

B店は駅から少し離れていてA店に客を取られてしまっています。なんとか離れた客を取り戻そうと出玉での集客を試みます。

平均の台の売上は10,000円。差玉は+200枚(客の勝ち)でした。

この時、出玉は500枚+200枚=700枚です。

 

極端な例ですがA店の方は差玉はマイナスなのに稼働マジックで出ているように見えてしまいます。しかもA店は出ているようにみせてがっつり利益を確保できています。B店は赤字営業をしているのに出玉でA店に負けています。元も子もないですね。

出玉って実は売上さえ入れば実際出してなくても出ているようにみえちゃうんです。

“コイン単価”、”玉単価”という業界用語があります、アウト1枚(1玉)あたりの売上のことです。一般的にコイン単価、玉単価が高ければ高い程、出玉の波が荒い機種となります。

詳しくは以前の記事で解説してますのでこちらをご覧ください。

関連記事:コイン単価って何!?凱旋と沖ドキはホールの貯金箱!?

 

5号機のミリオンゴッドや沖ドキなどコイン単価が高い機種が人気があるのは出玉演出がしやすく出ているように見えやすいというのも理由の1つに挙げられますね。

 

②出さなくなったら一気に飛ぶ。

玉やメダルを出すのはお客さんにきてもらうためです。しかしいつまでも出すことはできません。いつまでも赤字営業は続けられないからです。そして出さなくなると客は一気に飛びます。特に最近はこの傾向が強いです。

理由はSNS等で情報を入手する専業や若者が一時的に群がるからです。

まさに顕著な例がこちら

グランドから一ヶ月くらい鬼のように出してましたねw差玉も公表されていたのでガチ勢が通うわけです。

ガチ勢は状況が悪くなったら別の状況のいいお店にいくだけです。出なくなった店にわざわざ通う必要ないですもんね。

①で説明した出玉の仕組みを思い出すと、客が減ると出玉感はなくなるので出せなくなった上に客数が減って出玉感がさらに減ってしますのです。

数ヶ月前まで満台だったのに数ヶ月後ガラガラの店で打ちたいと思いますか?

まさに出して失敗したいい例ですね。

 

③単純に粗利が取れない

パチンコ屋さんって儲けるためにパチンコ台やスロット台を設置してます。台の面白さやこの台はこんなに出るんですというのをアピールするために設置しているわけではありません。

玉やメダルを出すいわゆる”放出営業”は目の前の利益を捨てて長期的に利益を取るためにやります。例えば競合店が新規出店してきたとか、リニューアルオープンとかですね。

しかし放出期間が長引けば長引くほど利益が取れません。

利益を取るための施策なのに利益取れなかった意味ないじゃないですか。出玉で客集めるのってけっこう時間かかるんですよね。数ヶ月くらい。

で、ゆるやかに締めていかなきゃいけないんでなんだかんだ利益を取れない期間が長く続いちゃうんです。急にオーナーからもっと粗利取ってけと言われる可能性もありますしね。

とはいえ多少の出玉還元はやはり必要

出玉での集客は効率悪いのでじゃあどうやって集客するかといえば広告とブランディングと少しの出玉還元です。

 

マルハンは広告規制が厳しくなる今よりも前に有名人を起用したCMで7の力をばんばん流して認知させました。

 

7の日っていったらなんとなくマルハン思い浮かべる方多いと思います。

 

“7と言えばマルハン”

 

ブランディングがしっかりしているいい例です。

その他にも秋葉原の店舗はキャラクターの誕生日とかにはたくさんの人が勝手に並んでくれます。アニメ系=秋葉原というブランディングをうまく使っています。

 

○○店といえば○○(○の中には日付だったり、機種だったり)こういった核機種や核イベント日を作り予算を割いて認知させていく。こういった出玉還元は必要です。

まぁそれを伝える販促が一番難しいのですが・・・wお客さん中々気付いてくれないw

 

大手チェーンは基本的な軸がしっかりしていると思うので何か新しいことをはじめる時はチェーン全店でやったりするのでチェーン店何店舗かをLINE登録などしておくと店舗が伝えたいことがわかりやすくなるかもです。店舗が伝えたいことが必ずしも勝てる情報ではないですが有益な情報の可能性は高いです。

以上、出玉での集客は効率が悪い話でした。

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