【経験談】仮想通貨取引で大損した話【レバレッジはかけちゃダメ】

“仮想通貨で億り人”

2017年、仮想通貨投資が流行り始めた頃です。

知り合いがいくら儲かったみたいな話を聞いて、ぼくも一攫千金を狙って仮想通貨投資をはじめました。しかし、仮想通貨投資によって全財産600万円を失ってしまいました。

 

当時のぼくはまさに投資初心者の方が陥りやすい負けパターンなトレードをしていました。これから投資を始める、もしくはまだ始めたばかりの初心者の方には参考になる記事だと思います。

 

 

仮想通貨で大損した話

ぼくが仮想通貨取引をはじめたのは2017年の12月頃でした。

1ビットコインが初の200万円突破、出川哲郎さんがコインチェックのCMに出演したり”仮想通貨”というワードが一般に広まりはじめたかなってくらいの時期です。

2017年当時のビットコインのチャート

上の画像は2017年の9月くらいからのビットコインのチャートです。11月から上がり始め12月に過去最大の盛り上がりを見せ、その後は失速といった感じです。

ぼくは黄色の〇がついている天井付近ではじめました。こうして過去のチャートを見ると買うべきところでないとわかりますが、未来のチャートなんて誰にもわかりませんし、まだまだいけると思い込んでいました。

コインチェックビットフライヤーという有名な仮想通貨取引所に口座開設したぼくは100万円ほどで「イーサリアム」、「リップル」、「ネム」といったそこそこ知名度のあるコインを買っていきました。

 

買ったばかりの頃は仕事中でも1時間に1度は相場チェックするなど依存症みたいになってました。

 

仮想通貨大暴落

仮想通貨取引の恐ろしい所の一つに突然の大暴騰や大暴落が挙げられます。1日で20%の値下がりとかよくあります。

しかし当時は一時的に暴落しても数日で戻りそのまま高値更新していくような上昇トレンドでした。

その為、ガチホと呼ばれる“暴落しても損切りしない”というのが一つのトレンドでした。

また仮想通貨は取引所によって異なりますが手数料が高いこと、仮想通貨を売ってしまうと利益確定とみなされ課税対象となってしまうこともガチホが推奨される要因でした。

 

ぼくも仮想通貨を購入して1週間ほど経って実際に暴落を経験しましたが、数日経つと元通りになっており、ガチホしておけばいいんだと考えるようになりました。

 

ガチホ戦略自体は長期目線での保有ということなので上昇トレンド時は有効な戦略です。ただしレバレッジをかけて損切りできなくなって結果的にガチホになってしまうことは絶対にしないことです。

 

コインチェック事件

2018年1月、リップルは400円を超えネムも200円超えとアルトコインがまさにバブル状態でした。リップルやネムのこの時の価格は歴代最高値で現在もその時の価格には遠く及ばない状態が続いています。

ぼくもまさにこのバブルに踊らされてました。

この時はまだ仮想通貨取引をはじめて一ヶ月程でしたが下がったら追加で買い増しをして入金額は300万円程になっていました。

一時は日本円で600万円程になり、このままいけば億り人になって仕事を辞められるなんて甘いことを思っていました。

 

そして

-2018年1月26日-

コインチェック事件発生

詳細は下記を参照してください。
コインチェック Wikipedia

 

 簡単に言うと
・コインチェックのネムが盗まれる(当時のレートで580億円)
・それに伴い仮想通貨市場は大混乱、これまでの上昇トレンドから一気にトレンド転換。

 

Googleやツイッターなどが暗号資産の広告掲載禁止を発表するなどマイナス要因が重なり2018年4月には1ビットコインが70万円まで下落しました。

 

しかしぼくは相場が下落する度に割安な気がして追加購入をしちゃってました。

今思えば完全にアンカリング効果というやつなのですが・・・。

 

アンカリング効果とは?
アンカリング効果は、先に知っている情報(数字)を基準として、正しい判断ができなくなってしまう心理的な行動です。アンカーとは船をつなぎ止める錨(いかり)のことです。今回のことを例に挙げると200万円だったビットコインが70万円まで落ちていることで130万円も安くなっているという錯覚をして買い増しをしてしまいました。
2018年の仮想通貨市場は完全な下降トレンドで、ビットコインは2018年12月には40万円程まで落ちてしまいます。
不幸中の幸いだったのはハッキングされてしまったネムが『XEM=88.5円』で返ってくることでした。その当時のネムの価格は20円とかになってしまっていたので、これでなんとか逆転してやると思っていました。

 

この時点で投資額は400万円程でしたがすでに日本円換算で100万円くらいになってしまっていました。ガチホしていても資金は減る一方だったので、安いところで買い直して利益を得ようと頻繁に売買するようになっていました。

 

レバレッジ取引で一発逆転を狙う。

投資400万円で資産は100万円しか残っていません。

つまりこの時点で300万円を失っています。

パチンコやパチスロは負けれる金額に上限があるのでどんなに暴走してもせいぜい10数万円負けですが仮想通貨は20%の下落とか楽勝であるのでこのくらい簡単に負けれちゃいます。

 

当時は

絶対に取り戻してやる。

という気持ちしかなかったです。しかも短期で。

 

その時にZaifのAirFXというサービスに出会ってしまいました。

AirFXとは現物と同じ感覚で高レバレッジで取引が出来るサービスで、25倍まで倍率を上げて取引をすることができます。※現在はAirFXはサービス終了となっております。

例えば100万円あれば2,500万円まで仮想通貨を取引することができるのです。

 

FXには気をつけろといろいろな方に言われてきましたし、ネットで検索してもFXやっている人の末路みたいな記事はたくさん出てくるのに、損失を早く取り返したいという気持ちが大きくて手を出してしまいました。

 

もし、今同じように損失を何とか取り戻したくてこの記事を読んでいる方がいたら悪いことは言わない。一発逆転はやめときなさい。高確率で後悔します。

 

損切りができない。

はじめはレバレッジ4倍くらいで慎重に取引をしていました。しかし初心者がほぼ確実に陥ることがあります。

 

損切りできない。

 

人間は利益が出ている時は早めに利益を確定させ、損失が出ている時は多少リスクがあっても損失を確定させない傾向にあります。(これをプロスペクト理論といいます。)

 

レバレッジを掛けた取引で損切りができないと遅かれ早かれ全てを失うことになります。

 

損切りのできないぼくは自分の思う方向に相場が進んだ時は利益を確定させ、自分の思いとは逆に相場が動いた時はそのまま戻ってくるのを待つか、更に大きなレバレッジを掛けて損失を相殺するという最悪のやり方でトレードしていました。

 

このやり方だと勝率は高くなります。何故なら自分の思う方向に相場が進めばそのまま利益確定しますし、自分の思う方向に進まなかった場合も損切りをせずに戻ってくるのを待つ為です。レンジ相場であれば損切りしなくても戻ってくることが多いので損切りしなくて良かったなどと思ってしまいます。

しかし、自分の思う方向に相場が進まず、更に逆方向に進んでしまうと強制的に決済(ロスカット)となります。AirFXは投資金額が0になるだけで、借金を背負ったりということはなかったですが0円になるので勝率がいくら高くても一度のロスカットで全てが吹き飛びます。

 

特に損失がある時は一発逆転を狙ってハイレバレッジでリスクを取り過ぎてしまう傾向にある為、ここでもわずか一ヶ月ほどで300万円を失いました。

 

投資初心者はこうなりがちです。

当時は自分の取引の何が悪いのかわかっていませんでした。

なんで自分ばっかりこんな目に合うんだろう・・・

なんて思ってました。

 

 

しばらくは仮想通貨のことなんて考えたくもなかったですが、悔しさもあって勉強を続けた結果、現在では少しずつ資産を増やせるようになってきました。

とは言え600万円の授業代は高かったです(笑)

 

特に投資初心者は

損切りができない。
損した時にリスクを増やして取り返そうとしてしまう。

この2点で資産を大きく減らしてしまうのでご注意ください。

損切りに関しては長期保有目的であれば特にしなくていいと思います。レバレッジを掛けた状態で損切りできないのは致命的なので、絶対やめましょう!また損失をすぐに取り返したい気持ちはすごくわかりますが、そんな時こそ焦らず冷静にトレードしましょう!

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